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学生はココを見ている!シビアな就活生に響く「誠実な採用」の進め方

新卒採用の現場は、今や「売り手市場」が続いています。

厚生労働省の発表によると、2025年春の大学生専修学校生合計の就職率は98.1%
(文科省・厚労省調査)
つまり、ほとんどの学生が何らかの企業に内定しています。
※引用元 https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000184815_00055.html

その一方で、企業の採用充足率(=予定人数を採れたかどうか)は6割。
※引用元 https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC2223P0S4A021C2000000/)

「人は来るけれど、入社してくれない」
「すぐ辞めてしまう」
「応募者がゼロ」

と悩む企業が増えていることがわかります。

学生が企業を見る目は、想像以上にシビア

学生が企業を選ぶときに重視しているのは次のような項目です。

  • 残業時間・休日数
  • 給与・賞与・福利厚生
  • 社風や人間関係
  • 企業の安定性・成長性

これらはすべて、「求人票」と「面接での説明」で判断されています。
つまり、採用の成否は選考段階での印象で決まっているのです。

また、学生が「ブラックかも」と感じる要因として多いのは、「求人票の情報が実際と違う」「選考が急」「面接での説明が曖昧」など。

採用の進め方ひとつで、企業イメージを下げてしまうこともあります。

採用担当が今すぐチェックすべき6つの数字

忙しい中でも、次の6つの項目だけは最低限、定期的に確認しておきましょう。
いずれも厚労省のガイドラインや主要調査でも重視されています。

  1. 平均残業時間
    1人あたりの月平均。36協定の範囲内か?
  2. 有給取得率
    年にどれだけ休みを取れているか。50%未満なら改善を。
  3. 新卒の離職率(1年・3年)
    同業他社と比べて高くないか?
  4. 内定辞退率
    辞退が多い場合は、説明不足や条件の不一致がないか確認を。
  5. ハラスメント相談件数
    件数の多さより、対応フローが整っているかが重要。
  6. 求人票・採用ページの内容
    実際の労働条件と差がないかを定期チェック。

この6点を追うだけでも、採用の根本的な課題が見えてきます。

採用で「やってはいけない」ポイント

法律や学生の見方の両面から、次の点には注意が必要です。

  • 求人内容を実態より良く見せる(誇張表現)は、後々トラブルの元
  • 面接での不適切な質問(結婚予定・家庭事情など)は法律でNG
  • スケジュールを一方的に早める/説明不足のまま内定を出すと、「不安」「不信感」を持たせてしまう

「早く決めたい」気持ちはわかりますが、学生は情報をよく比較しています。
誠実さと透明性が、最終的には内定承諾率を上げるカギになります。

採用ページ・面接で伝えるべきリアル

学生が知りたいのは、きれいな言葉よりも「働く実感」です。
以下のような情報をできるだけ具体的に伝えましょう。

  • 仕事内容のリアルな説明(大変な点とやりがいをセットで伝える)
  • 1日のスケジュール(先輩社員の実例など)
  • 入社後の研修やフォロー体制
  • 昇給・賞与の実績(モデルケースでOK)
  • キャリアパス(どんな仕事を経て、何年目で何ができるか)

人間は、どうしても自分に都合が良いように想像し情報を補完し、想像通りに実現しないと落胆します。

就活の場合その落胆は、内定辞退や離職へとつながりかねません。

リアルな情報ほど、学生の「想像のズレ」を減らし、結果的にミスマッチや早期離職を防ぐことにつながります。

内定辞退・早期離職を防ぐには

採用した人材に定着してもらうために、採用/人事担当ができることを挙げてみます。

1.内定後〜入社まで

  • 定期的なフォロー(メール・オンライン懇談など)で不安を減らす。
  • 同期とのつながりを早めに作る。
  • 内定者向け研修や社内見学も有効。

2.入社後1年以内

  • 「メンター制度」などで、相談できる先輩をつける。
  • 定期的に上司以外の人事面談を行う。
  • 早期離職者の退職理由を必ず分析する。

3.全社的な対策

  • 長時間労働の是正(36協定・法定残業時間の遵守)
  • ハラスメント防止研修の実施
  • 有給を取りやすい雰囲気づくり

小さな改善の積み重ねが、採用力の差につながります。

採用の状況をつかむために見ておきたい「数字」

採用活動を改善するには、「なんとなくの感覚」ではなく、数字で現状をつかむことが大切。
次の項目を、3か月に一度くらいチェックするだけでも十分です。

  • 内定辞退率(内定を出した学生のうち、辞退した人の割合)
  • 内定から入社までの移行率(どれだけの人が実際に入社したか)
  • 入社1年以内の離職率(早期退職の多さ)
  • 平均残業時間・有給休暇の取得率(働きやすさの目安)
  • 内定者アンケートなどの満足度(採用時の印象が良かったか)

このような数字を定期的に見ることで、「うまくいっている点」と「改善が必要な点」がはっきり見えてくるでしょう。

たとえば、内定辞退が増えているなら「説明の伝わり方」を見直す。
離職率が高ければ「入社後のフォロー体制」に課題があるのかな、と考えます。

数字は現場の声を映す鏡。
小さな変化を早めに察知できれば、採用の手戻りを防げます。

まずは学生目線で見直して

採用がうまくいかないとき、多くの企業が「学生の質が変わった」と言いがちです。
でも実際には、「企業の見られ方」「伝え方」が時代に合っていないケースが多いのです。

現代の学生は、求人票の数字だけでなく「社員が大切にされているか」という企業姿勢を鋭く見ています。

特に「給与・賞与・福利厚生」「残業時間・休日数」は、学生が企業を選ぶ際の最重要項目です。

まずは、自社の採用情報を学生目線で読み返してみてください。
求人票や採用ページが、働く現実と一致しているか
ここを整えるだけでも、採用力は確実に上がるでしょう。

オフィスコンビニ-いますぐできる「小さな改善」

長時間労働の是正やハラスメント対策といった「大きな改善」はもちろん重要ですが、
まずはすぐに実行できる「小さな改善」から社員への配慮を示すことも、採用成功には欠かせません。

社員食堂のような大がかりな設備を整える必要はありません。

たとえば、小さなスペースに設置できる「オフィスコンビニ」を導入するだけでも、ちょっとした休憩時間に健康的な軽食やドリンクを取れる環境が生まれます。

こうした工夫は社員の満足度を高めるだけでなく、
「働きやすい職場づくり」に取り組む企業として学生への好印象にもつながります。

スマートマルシェはオフィスコンビニの実績1,000か所以上です。
どうぞお気軽にご相談ください。
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