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24卒・25卒の応募数は減少傾向?学生が「この一社」を絞り込む基準とは

「最近の就活生は、専門外やあまり関心がない企業にも
手当たり次第に大量エントリーしてくる」
企業側で、こうした声を耳にすることがあります。
しかし、実際の調査データを見ると、この印象と現実にはズレがあることがわかります。
本記事では、エントリー社数の実態と、就活生が応募先を絞る際に福利厚生が与える影響を、調査結果に基づいて整理します。
就活生の平均エントリー社数はどのくらいか
まず、エントリー社数の平均値を確認します。
24卒の平均エントリー社数
24卒を対象とした調査では、平均エントリー社数は約25.4社とされています。
過去8年間の中で最も少ない値になっています。(出典元 キャリタス就活「新卒採用マーケットの分析 2024年卒 就職・採用戦線総括」)
また、エントリーシートの入手社数の平均は12.2社、提出社数の平均は9.4社、という調査結果も出ています。(出典元 マイナビキャリアサーチラボ 「2024年卒 学生就職モニター調査 5月の活動状況」)
つまり、最初の段階では、ある程度の数エントリーしながらも、実際に選考へ進む企業数は絞りこんでいることがわかります。
大量エントリーが減少している背景

かつての就職活動では「まずは30社、50社とエントリーするのが当たり前」という風潮もありましたが、現在は減少傾向にあることが調査データから明確になっています。
一番最初の「気になる企業をリストアップしてみる」というステップは今も昔も変わりませんが、なぜ今、最終的なエントリー数が減っているのでしょうか。
そこには、学生が「一社にかける準備の重さ」が以前よりも増しているという実情があります。
応募先は早い段階で「自分に合うか」選別されている
就活サイトからボタン一つでできる「プレエントリー」の段階では、今も多くの学生が「まずは情報を集めよう」と、数多くの企業をリストに入れています。
しかし、そこから実際に選考へ進むまでには、以下のような高いハードルがあります。
- プレエントリー:興味のある企業をリストに入れる
- 書類提出(ES・適性検査):具体的な志望動機を固めて応募する
- 面接参加:直接の対話へ進む
このステップ自体は以前からあるものですが、最近の学生はSNSなどを通じて企業の情報を集めるのが非常に得意です。
そのため、早い段階で「この企業は自分の希望に本当に合うのか」を見極めて、次のステップへ進む前に自ら応募先を厳選しています。
ES(エントリーシート)の「量」より「質」が求められる時代

もう一つの大きな理由は、選考の入り口であるエントリーシート(ES)作成の負担です。
生成AIなどの便利なツールが登場した一方で、企業側もそれを見越した深い内容を求めるようになっています。
AIを活用したとしても、企業ごとの特徴を細かく調べ、自分の考えと結びつけて整える―
この作業には就活生に多大な労力をかけています。
限られた時間の中で「ここなら」と思える企業に絞って準備をしようとすれば、以前のように大量に応募し続けることは難しく、結果として15〜20社程度へと落ち着いていくのです。
企業側が「手当たり次第の応募」と感じてしまう要因
にもかかわらず、企業側側が、学生が吟味せずに応募している(=手当たり次第)という印象をもってしまう背景には、以下の要因があります。
システム上の要因
就活サイト経由のプレエントリーはワンクリックで完了します。
この中には情報収集のためにプレエントリーする学生の数も含まれていて、それは実際の選考参加人数とは一致しません。
AI活用によるESが似たり寄ったり
ES作成にAIを使用する学生も大変多くなってきている、と先述しました。
各企業に対応させるため細かな調整をしてはいるものの、どうしてもどのESも文面が似通ってきます。
そのため、企業側からすると、自社を特別に志望している感じを受けにくく、「どこでもいいから機械的に大量に出しているのではないか」と受け取られるケースが増えています。
ですが、冒頭で書いたとおり、調査データに基づけば、数百社規模で応募する「手当たり次第」の層はごく少数派となっています。
福利厚生の影響度【主要調査データ比較】
応募先を絞る際、福利厚生が企業選びに大きく影響していることが複数の調査でわかっています。
マイナビ2025卒調査
大手企業の選考に参加した学生に、選考会への出席を決めた理由を聞いたところ「福利厚生が手厚い」が最多で51.5%でした。(引用元 マイナビキャリアサーチ 「2025年卒 大学生活動実態調査(4月)」)
大和ライフネクスト調査
学生が企業選びにおいて重視していることの1位は「福利厚生が整っている」44.3%で、「給与の高さ」(39.8%)、「職種に興味がある」(32.8%)よりも上位となっています。(引用元 大和ライフネクスト「2025年卒・Z世代の就活トレンド 学生400人を調査「社員寮」に関する学生の意見とは?」)
福利厚生は最終判断にも影響する
マイナビキャリアサーチラボ 「2026年卒 大学生キャリア意向調査7月<入社予定先の決定と不安>」)では、内々定承諾の最終決定理由として「福利厚生の充実」が37.9%で最多となっています。
これは「希望する勤務地で働ける」(31.1%)、「給与や賞与が高い」(29.1%)を上回っています。
就活エントリーと企業選びの実態

この記事では、現代の就活生は、AIなどのツールを賢く使いこなす一方で、自分に合う企業を冷静に見極めていることを説明しました。
企業側は学生に対して、「数撃ちゃ当たる」の応募ではなく、「自社を特別な一社として選び、真剣に向き合ってくれること」を期待します。
学生に真剣さを持ってもらうためには、まず企業側から「この会社で働けば、毎日を心地よく過ごせそうだ」という具体的な根拠を提示する工夫が求められています。この工夫が福利厚生の充実です。
福利厚生のアップデートをし、学生に「選ばれる理由」を作る
学生が最も重視する「福利厚生」。
しかし、住宅手当のようなコストの大きい制度をすぐに導入・変更するのは簡単なことではありません。
そこで、「毎日の仕事のしやすさ」を一番身近で支える工夫として注目されているのが、オフィスコンビニの設置です。

オフィスコンビニは…
- 「タイパ(効率)」を求める世代に響く: オフィスから出ずに食事や飲み物を手に入れられる環境は、時間を大切にしたい学生にとって大きな魅力に映ります。
- 社内の雰囲気が伝わる: 社内コンビニが「ちょっとした息抜きの場」になることで、社員同士の交流が生まれ、会社全体の風通しの良さを伝える材料にもなります。
- 一目で伝わる独自の魅力: 多くの企業が並ぶなかで、「社員の日常を大切にしている」という姿勢を、分かりやすい形で示せます。
「選ばれる会社」になるための新しい一歩として、みなさんの会社の福利厚生に「オフィスコンビニ」というスタンダードを加えてみませんか?詳しい情報やご相談は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

